デヴィ夫人、反核映画「サダコの鶴」(樽谷大助監督・増山麗奈監督)鶴の精霊役のアフレコに友情出演
収録は9月19日都内デヴィ夫人自宅で、樽谷大助監督と、増山麗奈監督同席のもと行われた。
映画「サダコの鶴」は、1945年広島原爆の原因で白血病となり12歳で亡くなった少女サダコと、2011年福島原発事故を体験した少年シンジが時空を超えて出会い、戦争をなくすために世界を旅する物語だ。
広島平和公園内にある「原爆の子像」のモデルとなった被爆者佐々木禎子さんは彼女の病室で「生きたい」と願って1000羽の折鶴を折った。このエピソードは、広く世界で平和希求のシンボルとして知られている。
本作映画「サダコの鶴」は、JETRO主催の日本を代表するエンタメコンテンツを紹介する“JAPAN STREET”取扱作品となり、一般社団法人ユーラシア国際映画祭が世界配給を後援している。
デヴィ夫人の本作品への友情出演は、樽谷大助監督との平和支援活動を通じた縁によって実現した。
2019年8月、デヴィ夫人と樽谷監督はクラシックカーで広島から長崎、大阪を巡り平和を伝える“ピースラリー”に参加。終着地点の大阪では吉村大阪知事や橋下徹元大阪府知事に迎えられた。
樽谷監督はデヴィ夫人の映画への出演をこう語る。
「デヴィ夫人はウクライナの他にもトルコへの地震支援のチャリティ活動を続けています。夫人の戦争や災害で傷ついた人々への支援活動を尊敬し、私もそのような思いで映画を作っています。今回のアフレコを通じて、作品の最後に命を注入していただいて、禎子さんの想いをいっそう世界に届けられると確信しました」。
デヴィ夫人の声出演の役は、“鶴の精霊”。
「サダコちゃん、私はあなたがいっぱい折った鶴よ。いつか戦争が始まりそうになった時にあなたに命をあげる。その時には争いをなくすために願いを広げてね」
などのセリフをデヴィ夫人は心を込めて読み上げた。
演技指導をした増山麗奈監督は
「平和活動を行うご自身の想いを重ねて、次世代へバトンをつなぐイメージで、とお願いしたところ、本当に慈愛のこもった演技をしてくださって、収録しながら、私も、樽谷監督も涙が溢れてきました」と収録を振り返る。
樽谷大助監督は、2023広島G7サミットで各国首脳にも手渡された佐々木禎子さんの鶴のレプリカを持って、世界中に鶴の思いを届ける活動を、禎子さんの甥、佐々木祐滋さんと共に行なっている。今後ローマ法王やオバマ元アメリカ大統領にも寄贈予定。
こういった平和活動と連動し、すでに複数国の映画祭から上映依頼があり、国内での上映も期待される。